惟神(かんながら)という言葉について

惟神(かんながら)

 惟神という言葉があります。漢字では随神や神惟なども使われます。
 読み方は「かんながら」が一般的ですが、かむながら、かみながらという読みもあります。 日本書記の第三十六代孝徳天皇の詔(みことのり)に始めて登場します。

「惟神(惟神は神道(かみのみち)に随(したが)ふを謂(い)ふ。亦(また)自(おの)づからに神道有るを謂ふ。)も我が子治らさむと故(こと)寄させき。」

  天つ神の御意志によって皇孫にこの国を治めさせるとおっしゃられた、という文です。
 惟神の意味は上記にある「神の道にしたがうこと」「自然と神の道があること」に加えて、「神そのままにて」「神におはするままに」「神意のまま行うこと」など多数ありますが、かっちりと意味が決められているわけではありません。
 惟神は昔から神道家の中ではよく用いられてきた言葉でした。その理由の一つは「かんながら」という言葉の語感がとてもいいからでしょう。さらに、いろんな意味があるので使える範囲が広いということです。例えば、神道(神道)の別の表現として「惟神の道」「惟神の大道」という言葉を使う人も出てきました。
 意味はよくわからないところもありますが、何かひきつけられるものがある、それが惟神(かんながら)という言葉なのです。

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<このページの筆者>
 中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。

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