お参りしてこの神社合う、合わないという人がいますがそんなことはあるのでしょうか

合う神社合わない神社はあるのか

 自分に合う神社、合わない神社ってあるのでしょうか。
参拝したけどあの神社は合わなかった、とか○○系の神さまとは合わないようだ、といった話をされる方が神社好きの中でおられるようです。

 そのようなものがあるのかもしれませんが。私が見るところ一種の思いこみである可能性が高いのではないか、と思います。なぜなら神さまの立場からそのような区別をする必要がないと思うからです。たまたま体調が悪かったとか、何か事前に思いこみがあったかとか理由もあったのではないでしょうか。 

出雲大社での経験

 私にこのような経験がありました。子供の時にお参りしてから約二十年ぶり、随分久しぶり出雲大社に参拝しました。二月でしたので途中の中国山地は大雪。出雲に着いたら結構な雨が降っていました。出雲大社に着いて、御本殿に最も近い八足門で私がお参りする頃に、ちょうど雨がピタリと止んで、そして日も差してきたのです。これは奇跡で本当に祝福されているのかとその時は感じました。

 その後、神主となって年に何度も出雲に来るようになってから気づいたのですが、冬の出雲は雨が多く、しかも降ったり止んだり日が照ったり、また降ったりと目まぐるしく天気が変わります。ですから、私が体験したのは特に奇跡というわけでもなく、単に冬の日本海側の気候を知らなかったというわけでした。

良い方向に判断しましょう

 とはいえ、私もその時出雲大社にお参りして、天気の話は別にして、非常にすがすがしいものを感じました。

 皆さんも、お参りしてこの神社はなんだかとてもよかった、と思うことがあるでしょう。また特に何も感じないこともあるでしょう。
 ですから、「よかった」と「普通だった」の二段階でよいのです。ここでわざわざ「良い」と「普通」と「悪い」の三段階を作ってしまうと、体調が悪かったとか、何か気に入らないことがあったとかがあると、どうしても悪いと思ってしまう気持ちが生じてくるのです。これはよろしくありません。

 これは神社だけに限らず、物事はいい方向に見ていくことが大切でしょう。

自分の感覚を大切にする

 霊能者という人たちが神社参拝して感じたことを書いた本やブログが人気だそうです。その人がそう感じたというのはよいのですが、他の人がそれに引きずられてはいけません。重要なのはお参りしたその時に、自分が何をどう感じたのか、ということです。他の人と全く一緒とは限りません。
 あくまでも、自分がどう感じたのか、それを大切にしてください。

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<このページの筆者>
 中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。

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 日本人が伝えてきた心、そして生き方を、神道、神さまの話を中心としつつ、語った本です。相当な時間を掛けて作り上げました。ぜひ一度お読みください。

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