インターネットで探した霊能者にあまりいい話は聞きません
お参りする方や相談に来られる方といろいろとお話しするのですが、たまに霊能者についての話を聞きます。霊能者に相談したという話ですが、当たった、当たらなかったそれぞれですが、たまに何かをズバリ当てられたという話も聞きました。よって、いわゆる霊感を持つ人が存在するということは事実であるように思います。
(なお、筆者は霊能者ではありませんし、ここには霊能者もいませんし、紹介できる霊能者も知りません、ということを念のためにお知らせしておきます)
霊能者を探す
ただ、インターネットで探した霊能者というので当たった、良い方向に行ったという話はほとんど聞いたことがない、というのが興味深いところです。
それはなぜかを考えてみると、もし人々が望むような、なんでもすべてバンバン当てる霊能者がいたとしたら、相談者は必ず口コミで知り合いを紹介するでしょう。そしてその知り合いから別の知り合いへと、どんどん広がっていきます。一人の人間が一日に鑑定できる人数は限りがありますから、増えすぎても困ります。かえって相談者が増えて待たせることになりますし、心理的にも肉体的にも霊能者に大きな負担が掛かってしまいます。ですから、わざわざインターネットで宣伝する必要はありません。
ある霊能者掲示板の話
以前、ネットで霊能者口コミ掲示板のようなものがあり、面白くて熟読してみました。誰でも自由に書き込みできるようになっていて、霊能者個人の名前でスレッドが立っていて、当たらないとか不満が書かれていたのがほとんどだったと思います。
そのサイトのいろんなところに「本当に力のある霊能者は」みたいに書かれたリンクが埋められていて、それをクリックするとすべて同じページに飛ばされます。神主の装束を着たおじいさんの画像が出てきて、通信で霊能鑑定してくれるとのこと。銀行口座は関東のある都市の銀行口座になっています。
私はインターネットには詳しいもので、掲示板のサイトのドメインを検索してみましたら、同じ都市にある会社が所有していました。推測ですが、掲示板自体が元から誘導するために用意したものなのではないでしょうか。実際にそれに依頼した人もいるようです。ワラをも縋りたいということなのでしょうが、どうなのでしょうか。そもそも、実際に相談者を目の前にしてもなかなか当たらないのに、遠隔で当たるわけありません。
インターネット当たり前の時代ですが
最初から商売、詐欺でやってる人もいるとは思いますが、全員そうだともいえません。自分は本当に力があると思っている人もいますし、なんとか人の助けになりたいと思っている人もいることでしょう。ただ、インターネットで集客するという時点で、いろいろと考えさせられます。昔でいえば電話帳になるわけで、神社や占い師もウェブサイトを持つのが普通になってきているわけですが。
やはり間違いないのは、知っている人からの口コミということになります。しかし、そんな知り合いはいないという人がほとんどです。しかし、私が思うのは、紹介してくれる人がいないというのは、つまり今はその人にとって霊能者を必要としていない、ということです。本当に必要ならばどこからともかくその話がやってくるものなのです。もっとも口コミで紹介されたからといって自分の悩みを解決してくれるとは限りません。もっと当たる霊能者はいないか、自分の求めている答えを言ってくれる都合のいい霊能者はいないのかと、また探し回る人も多いのです。
個人的には霊能者に頼りたいのはわかるけども、それより神さまにお願いして、あとは頑張りましょうと言っているのですが、なかなか広がりません。
大国主大神さまにお願いしましょう
出雲大社の大国主大神さまは苦労して日本の国作りをされた神さまであり、また縁結びの神、福の神でもあられます。出雲大社紫野教会ではさまざまな形で大国主大神さまにお護りいただくよう、お取り次ぎをしています。このページを見たのも何かのご縁。ぜひ大神さまに護られる安心の暮らしをお送り下さい。
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<このページの筆者>
中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。
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