何度でも挑戦みてみましょう、ただやり方を変えてみましょう

何度でも挑戦しよう、やり方を変えて

 将来の伴侶を探すために頑張っている人は多いですが、みんながみんな簡単に見つかるわけではありません。相手を高望みしているのでなかなか見つからないという人もいますが、そうでなくてもなかなかうまくいかないものです。こちらがいいと思っても向こうはダメと思ったとか、反対に向こうから望まれたけど、こちらが気に入らないとか、そのようなすれ違いも多々あります。
 就職活動でもそうですが、断られ続けるということも起こりえます。これは気が滅入ります。もうやめよう、と思ってしまうかもしれません。しかし、それでも続けることが大切なのです。

 神話において、天孫降臨されたニニギ命のひ孫にあたるカムヤマトイワレビコ命は、日本の国を治めるべく、九州から日本の中央である大和へ移ろうとされました。しかし、大和を支配していたナガスネヒコが反抗して入ることができません。そこで平らげようとします。難波から大和の方へと攻め込みますが、失敗してしまいます。さらに、イワレビコ命の兄であるイツセノ命が負傷して結局亡くなられてしまいます。

 イワレビコ命は神の御子なのに、西から東へと、日に向かって攻めてしまったのが敗因だとして、今度は南に回って熊野の方から大和に進んでいかれました。その後も苦難が続きますが、それを乗り越えられてナガスネヒコをついに倒し、大和へ入られ、そして神武天皇として即位されたのです。

 初代天皇に当たる方でも、一度ではうまくいかないことがあるのです。私たちが二度三度、何度やってもうまくいかないことがあるのは不思議なことではありません。イワレビコ命が一度失敗した時に「嫌になった、もうやめた」と九州に帰ってしまってたらどうなっていたでしょうか。初代天皇になることはできなかったでしょう。私たちも一度や二度の失敗にめげず、何度も挑戦していきましょう。

 それからこの神話で重要なことは、一度目の敗因を分析して、二度目は違うやり方で挑戦しているところです。西からでダメなら今度は南からというわけです。同じやり方で何度も挑む、ということも大切ですが、何回同じ事をやっても結果は同じ、ということもよくあります。前回の失敗を糧として、今度は違うやり方でやってみるというのも必要なことです。
 物事がうまくいかないと気分が落ち込みますが、そこで気力を奮い起こして、また挑戦してみましょう。そういう人を神さまは必ず支援されるのです。


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<このページの筆者>
 中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。

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