人生迷った時にどうすべきなのか考えます

人生迷った時にどうするか

 神主として、たくさんの方のお話しを聞いていますが、いつも思うのは「人間誰にでも悩みがあるものだ」ということです。 

決断をしている

 あまり意識していませんが、私たち毎日何かを決断しています。例えば、今日のお昼ご飯は何を食べよう、というのも決断です。お昼ご飯くらいならばいいでしょうが、人生にとっての大きな決断もあります。就職、転職とか結婚とか。そんな大きな決断をする時に迷うのは自然なことです。なかなか決断できない場合はどうするか。友達に相談するというのも一つですし、占い師に見てもらうという人もいるでしょう。

実は内心決めてます

 出雲大社紫野教会では「人生相談」を行っていますので、いろんな人の話を聞きますが、迷っているという相談を聞いていて気がついたことがあります。それはほとんどの場合、迷っているようで、実は本人の中では8対2の割合でどちらか決まっている、ということです。例えば、ある人と結婚を考えているとします。自分の中では8割方もう決めているのだけど、2割くらいは何か気になることがあって、迷っている。そんな時に友達に相談してみたら、その2割を大きく見ていて、やめた方がいいんじゃないと言われたとすると、納得できないと思うことでしょう。怒り出す人もいるかもしれません。

 反対にもう8割方この人ではだめだろう、と思っているのだけど、2割くらいは捨てられないところがあるという場合。こちらは友達からやめておいたらと言われたら、素直に納得することでしょう。つまり、どちらかは内心決まっているのに、最後に背中を押してほしい、という目的で相談してはいけないということです。
 これはあまり褒められたものではありませんが、ただ人間としては自然なことであると思います。考えてみると私も同じです。迷うことがあっても、実は内心でどちらか決めている場合がほとんどなのです。

五分五分の場合は

 しかしながら、迷った時は他の人に話してみるというのもよいことです。話しているうちに自分にとってどちらが8割かがわかりやすくなります。また自分でできる選択肢を全部書いてみて、次にそれぞれの利点欠点を書いてみて、そして気に入らない選択肢を消していくと、最後に自分の本音が残ります。

 たまには本当に五分五分なんです、という場合もあるかもしれません。AかBかどちらか選べない。または何かをやる、やらないが決められない。本当に困った場合は、そんな時はおみくじを引いて神意、神さまの御意志を伺うという方法もあります。おみくじはたいてい運勢を占うことに使われていると思いますし、それで問題ないのですが、おみくじには判断を占う部分があります。願を掛けて祈ったあと、おみくじを神意を伺うわけです。しかし、この判断には従わなければなりません。これもなかなか厳しいことです。

終わりに

 結局は8割の本音の方を選ぶにしろ、何か問題、気になるところがあるから迷っているわけです。その問題に対する対策をしっかり考えて、あとは頑張るだけです。そして最後は神さまにうまくいくようにご加護をお願いしましょう。それが神主の意見です。

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<このページの筆者>
 中島隆広 : 出雲大社紫野教会、教会長
昭和46年京都府生まれ。名古屋大学経済学部卒業、会社員の後、パソコン部品のインターネット通販の会社を起業して経営する。会社売却の後、國學院大學神道學専攻科に入学し、神主となる。

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 日本人が伝えてきた心、そして生き方を、神道、神さまの話を中心としつつ、語った本です。相当な時間を掛けて作り上げました。ぜひ一度お読みください。

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